子供の頃通院していた歯科医院には怖い思い出しかありません。根管治療では 東京に合うところはどうも無表情な先生の顔や歯を削るキーンという音、抜歯前に行う麻酔の注射が迫ってくる恐怖、とどめに犬歯を抜く時体ごと持っていかれるような衝撃がトラウマとなって、ここ数十年歯科医院を訪れることはなかったのです。受診するのが嫌すぎて、それこそ長年歯磨きには命をかけてきました。しかしそんなある日、話題のインプラントを今里で探すとここにしてとうとう奥歯に虫歯を発見。ショックでしたが治療しないわけにもいかず、腹を括ってリサーチなしで知らない歯科医院へ飛び込みました。初めは緊張のあまり周りを見る余裕がありませんでしたが、少し慣れてくると昔抱いていたイメージとは大分違っていることに気付きました。驚いたことに先生自らが、一人で神戸の小児矯正を口コミするならここから患者を診察室やレントゲン検査に物腰柔らかく案内し、自分で処置するといったスタイルをとっていたのです。珍しい光景に感心してしまいました。診察や治療の際も、きちんと画像を見せて丁寧に説明した上で、配慮しながら進めてくれたので怖くなかったです。先生が十分声掛けしてくれるので、付いている歯科衛生士さんの入る余地がなくて気の毒なくらいでした。その後何回か通ったのですが、朝一番で行くと、そんな東成区でも今里の歯医者はなかなかには他の職員さんに混じって開始前の清掃や診察の準備などもこなしていました。年配の先生でカウンターを拭いたり、あちこち物を運んだりする人を見たことがないので、何だかほのぼのして通院するのも苦痛ではなくなっていました。それに新患が来ると、たまに受付の後ろの方からコッソリ覗き見している姿も愛嬌があって可笑しかったです。同じ治療を受けるにしても、やっと歯医者でも 大阪市のどんなにか先生の人柄でこんな楽な気持ちで臨めることを実感できた体験となりました。