「歯列矯正女子」には、経験した人にしか分からない「あるある」な瞬間や悩みがたくさんあります。そして、それらを共有し共感し合うことで、辛い治療期間を乗り越える力に変えている人も少なくありません。まず、矯正女子の代表的なあるあると言えば、「食べ物が凶器に変わる瞬間」。ほうれん草やえのき、麺類などが、ワイヤーやブラケットに芸術的なまでに絡みつき、取るのに一苦労。友人との食事中に鏡でチェックするのも憚られ、こっそり舌で格闘するも虚しく、結局トイレに駆け込む…なんて経験は日常茶飯事です。また、「調整後の数日間は流動食生活」。硬いものはもちろん、普段なら何気なく食べていたものでも、歯が痛くて噛めない。ヨーグルトやゼリー、おかゆが主食となり、「早く普通の食事がしたい!」と心の中で叫ぶ日々。そして、「滑舌が悪くなる問題」。特に装置を装着したばかりの頃や、舌側矯正の場合は、サ行やタ行が言いにくく、相手に聞き返されることもしばしば。電話での会話が憂鬱になることも。さらに、「口内炎との永遠の戦い」。装置が頬や舌に擦れて、次から次へと口内炎が発生。何をしても痛くて、食事も会話も楽しめない。ワックスが手放せない日々が続きます。「歯に何か詰まってるよ」と親切に指摘されて、ありがたいやら恥ずかしいやら…というのも、よくある光景です。これらの「あるある」な悩みは、一人で抱え込んでいると辛いものですが、SNSなどで同じ矯正女子の投稿を見たり、経験者の友人に話を聞いてもらったりすることで、「自分だけじゃないんだ」と安心感を得られます。また、矯正中の食事レシピを共有したり、おすすめのケアグッズ情報を交換したりと、前向きな情報交換も活発に行われています。辛い経験も、笑い話に変えて共有し合うユーモアと、仲間との繋がりが、矯正女子たちが長い治療期間を乗り越えるための大きな支えとなっているのです。
矯正女子あるある共感の嵐と乗り越え方